Last Updated: March 17, 2017

コンピュータが小説を書く日 produced by 有嶺雷太


このページでは、第3回星新一賞へ応募した作品を作るために使用したシステムを、実際に実行させることができます。

実行モード:
応募作品と同じ設定
 3つのエピソードと結語からなる文章を出力します。それぞれのエピソードの登場人物や状況などの主要な設定は指定(固定)されています。
最小限の設定
 3つのエピソードと結語からなる文章を出力します。エピソードに対する設定は「なし」です。
エピソード1つのみ
 1つのエピソードのみの文章を出力します。エピソードに対する設定は「なし」です。

実行ボタン:


出力させた文章を引用する場合は、必ず、有嶺雷太「コンピュータが小説を書く日」(名古屋大学佐藤・松崎研究室提供)と明記してください。
第3回応募作品「コンピュータが小説を書く日」と「私の仕事は」は、 書籍『コンピュータが小説を書く日-AI作家に「賞」は取れるか』に収録されました。 出版物で引用する場合、および、放送等で作品の一部を放映・朗読する場合の許諾依頼は、版元の日本経済新聞社の版権担当者に申し出てください。 (日経出版社の代表番号03-3270-0251から「日経出版社の版権担当者」にとお伝えいただければ、担当部署につながるとのことです。)

2017.03.14: 第4回星新一賞への応募作品を公開しました。- ウェブページ
2017.03.14: 日本語テキスト生成ツールHaoriBricksのビデオを公開しました。
2017.03.10: 第5回星新一賞応募に向けて、新しい日本語テキスト生成ツールを作成中です。言語処理学会の年次大会で3月14日に発表します
2017.03.10: 集英社の雑誌 kotoba の2017年春号に『コンピュータが小説を書く日』の著者インタビューが掲載されました
2017.01.22: 3月18日に、情報処理学会の全国大会で、「コンピュータは,どんな作品を生み出していくのだろうか−人工知能と創造性」というイベントを開催します。豪華なメンバーが勢ぞろいします。私も楽しみにしています。このイベントの聴講は無料です。
2017.01.22: 第4回応募作品の作成方法は、言語処理学会第23回年次大会で制作者の松山諒平が発表する予定です。応募作品は、5月に刊行予定の文春文庫に収録される話が進んでいます。なお、今年は、昨年のような応募報告会は開催しません。
2017.01.22: 『コンピュータが小説を書く日』が北海道新聞の最相葉月さんのコラム「鳥の目虫の目」で取り上げられました。
2017.01.22: 『コンピュータが小説を書く日』が読売新聞の書評欄で取り上げられました。選者は朝井リョウさん。web版
2017.01.21: 短歌(NHK全国短歌大会で大賞を受賞)に詠まれました。- 出典:NHKニュース
2016.12.19: 週刊東洋経済(12/24号)のBooks Trendsにインタビュー記事が掲載されました。 東洋経済オンラインに転載されています。
2016.11.24: 東洋経済特別編集『ビジネスパーソンのための 決定版 人工知能超入門』(p78-79)で取り上げらました。
2016.11.16: 『コンピュータが小説を書く日-AI作家に「賞」は取れるか』が出版されました。(Amazon)
2016.10.25: これまでの研究経過等を詳しく述べた書籍『コンピュータが小説を書く日-AI作家に「賞」は取れるか』を日本経済新聞出版社より11月17日に刊行します。Amazonで予約できます。
2016.10.25: デジタルコンテンツEXPO(2016.10.27-30)で展示します。(「Innovative Technologies2016」に採択されました。)
2016.09.30: 我々のグループのメンバーが、新しい機能を実装し、新たに制作した作品を第4回星新一賞に応募しました。
2016.06.18: 日本経済新聞朝刊の文化面で取り上げられました。日経スタイルに転載されています。
2016.05.18: 「最相葉月のさいとぴ」で取り上げていただきました。
2016.04.01: NHKのくらし解説で取り上げられました。
2016.03.31: 朝日小学生新聞(3月29日)に「人工知能がどうやって小説を」という記事が掲載されました。 これまで読んだ新聞記事の中では、成果報告会でお話しした内容を最も正確かつ詳しく伝えています。
2016.03.30: IT Proにも、結構長い記事が掲載されました。
2016.03.24: 5 Coolest Things On Earth This Weekに選ばれました。
2016.03.24: 本ページを公開しました。
2016.03.23: 新しいビデオを公開しました。 - ビデオ
2016.03.23: この記事もよく書けていると思います。 - zakjyo
2016.03.22: 成果報告会でお話した内容をかなり正確に書いていただいた記事を見つけました。 - PC Watch
2016.03.22: 本ページを作成しました。
2016.03.21: NHKのニュース7(19:00-)、NC9(21:00-)、NewsWeb(23:30-)で取り上げられました。 - ビデオ
2016.03.21: 成果報告会で応募作品を公表しました。- スライド
 有嶺雷太「コンピュータが小説を書く日」- PDF
 みかん愛「私の仕事は」 - PDF
2016.1: 日本テレビのnews every.で取り上げられました。 - ビデオ
2015.9: 第3回星新一賞に応募しました。これを記念して2本目のビデオを公開しました。 - ビデオ
2014.5: 最初のビデオを公開しました。 - ビデオ

実行モードに関する補足

 実行モードにより、システムに対する入力を切り替えています。最低限必要な要素はgrammarとrootです。前者は、文章を組み立てるためのルール集合(ストーリー文法)の名前です。後者は、その文法のどのノードをトップレベルとして文章を組み立てるかを指定するものです。このrootを切り替えることにより、ストーリー文法が想定している文章全体を生成することもできますし、その一部分のみを生成することもできます。

 それ以外の指定は、文章に盛り込む内容をコントロールするためのパラメータの指定です。パラメータの値を指定すれば、出力される文章にそれが反映されます。その結果、出力できる文章のバリエーションは限定されることになります。パラメータの値を指定しなかった場合は、あらかじめ定義されている候補集合のなかから、システムがどれを使うかを決定します。このような機構を持つため、パラメータをまったく指定しなくても、文章の生成が可能です。  

応募作品と同じ設定
3つのエピソードと結語からなる文章(TriplePlus)を出力します。 それぞれのエピソードに対して、主要な設定を明示的に指定しています。 何を意味しているかは、報告会のスライドに説明があります。

'standard' => { 
  grammar: 'コンピュータが小説を書く日',
  root:    'TriplePlus',

  パート1: { 
    エーアイ: ref('e:エーアイ:男:普通'),
    小説:    ref('e:小説:F'), 
    現状:    'ヒマ',
    家主:     ref('e:家主:洋子'),
    指南:     '服装',
    導入部: { 家主の在不在: '在' }
  },

  パート2: {
    エーアイ: ref('e:エーアイ:女:普通'),
    小説:    ref('e:小説:P'), 
    現状:    'ヒマ',
    家主:    ref('e:家主:新一'),
    指南:    '恋愛',
    導入部: { 家主の在不在: '不在' }
  },

  パート3: {
    エーアイ: ref('e:エーアイ:男:日本一'),
    現状:    '忙しい',
    小説:    ref('e:小説:H'), 
  }
}
最低限の設定
この設定で出力できる文章の集合が、このシステムで出力できる文章のすべてです。

'minimum' => {
  grammar: 'コンピュータが小説を書く日',
  root:    'TriplePlus',
}
エピソード1つのみ
「最低限の設定」との違いは、文章のトップレベルのノード(root)です。Singleは、エピソードを1つです。

'single' => {
  grammar: 'コンピュータが小説を書く日',
  root:    'Single',
}

どれだけの種類の文章を生成できるか

 このご質問を何回か受けたので、お答えしておきます。

 正確な数を計算するのは、パラメータ間の依存関係が存在するため難しいのですが、TriplePlusで何もパラメータを設定しなかった場合の、おおよその概算は次の通りです。

  1. 最初のエピソードは、1000種類以上の異なった文章を生成できます。
  2. 2番目のエピソードは、最初のエピソードに依存するので、その数は減りますが、最初のエピソードそれぞれに対して、 おそらく100種類以上の異なった文章を生成できます。
  3. 3番目のエピソードは、前2つのエピソードに依存するので、その数はさらに減りますが、 前2つのエピソードが同一でも、おそらく10種類以上の異なった文章を生成できます。
  4. 以上をまとめると、1,000 * 100 * 10 = 1,000,000 となります。

 ただし、この数にはあまり意味がありません。特定のストーリー文法を使ってシステムが生成できる文章は、結局のところ、1種類であり、表層上のバリエーションを生成しているにすぎません。


ことば不思議箱 - 佐藤・松崎研究室 - (c) Satoshi Sato and his laboratory at Nagoya University, 2016-2017.